※2024年の発生日:1月2日〜28日 2月10日〜25日 9月3日〜29日 10月3日〜27日『計95日間』発生します。
凌犯期間とは
凌犯期間とは、吉凶が逆転する期間を表しています。別名「七曜陵逼(しちようりょうひつ)」とも呼びます。
他の運勢「年運、日運」は各宿ごとの運気の良し悪しを見るのに対し、凌犯期間は全ての宿に共通する期間のため、注意が必要となります。
また、六害宿の影響を受ける為、さらに注意が必要です。
凌犯期間は、必ず毎月存在するものではなく、一定の条件を満たさない限り凌犯期間は発生しません。
過去の凌犯期間に起こった事例
凌犯期間は社会全体に影響を及ぼす為、大きな事件などは、凌犯期間中(凌犯期間前後)に発生している事がよくあります。
260年間続いた江戸幕府が終わり、新しい政府が誕生する期間である明治維新の頃、凌犯期間が集中しており、その中でも、大政奉還(1867年11月9日)から王政復古(1867年12月9日)までは、凌犯期間の最中でした。
幕末の風雲児、坂本龍馬(鬼宿)が京都の近江屋で何者かに殺害された1867年12月10日も凌犯期間であり、坂本龍馬にとって六害宿「命」の日でした。
もっと身近な事例では、第二次世界大戦が始まった1939年は、年間を通して約97日間凌犯期間があり、他の年に発生する凌犯期間と比べると、とても長い期間であった事がわかります。
また、2004年10月23日に発生した新潟中越地震も凌犯期間が集中しており、2007年3月25日の能登半島地震。1963年11月9日に起きた三川坑炭塵爆発事故も凌犯期間の最中であった事がわかっています。
この事故は458人が死亡し、一酸化炭素中毒患者839人の大惨事となりました。
近年では、1982年2月8日に起きたホテルニュージャパン火災。その翌日には、日航機墜落事故の大惨事が起きています。
1982年は年間を通して約88日間もの凌犯期間があり、他の年に比べて凌犯期間が集中していました。
1995年は、あの地下鉄サリン事件が起こりました。この年は年間を通して凌犯期間が45日間ありました。
そして「3.11」が起きた前年、2010年の凌犯期間は、約100日間にも及び長期間発生していました。
このように、凌犯期間の日数が多い年や凌犯期間中、その前後は、時代を大きく変えるような出来事が多いので注意が必要です。
ただ、凌犯期間は、現在の考えを改め、心のリセットに必要な期間でもあります。
仏教では、因果応報の因を清める時期にあたり、各自が己を改める事を自覚し、行動する事がとても大切になります。
自然災害で言えば、これまで日本に降りかかってきた悲劇や大きな災害というのは、悔い改める事ができなかった精神を復興へ導く契機でもあるのです。
江戸末期から明治にかけて、日本は西洋文明に強い影響を受け続けてきました。現代までの道のりを振り返ると、日本文化の良さを忘れ、足元の見えない歩き方をしてるのではないかと危惧しています。
六害宿について
命宿 (1番目)これは本命宿の日。この日は財産を失いやすい。
意宿 (4番目)命宿より数えて4番目の安の日。苦しみと悲しみを味わう事になる。
事宿 (10番目)業宿の日。仕事の上で錯誤あり。地位を失う。
克宿 (13番目)業から4番目の安の日。財産を失い、勢力が失落する。
聚宿 (16番目)業から数えて7番目の壊の日。仲間と離別し四散の定めに遭い易い。
同宿 (20番目)胎の次の栄の日。仲間と争い事が起こり、財産を失いやすい。
これら6つの宿は、凌犯期間と重なった時のみ日運に反映され負の力を現します。吉凶逆転とは関係なく、災厄もたらす大凶宿へと変わります。
なので凌犯期間の発生しない月には、同様に六害宿も存在しないことになります。